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Channel: 野球を、描く。
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由伸に捧げる詩(過去の月刊GIANTSに掲載)

飛びつく一つのアウトのために駆け抜ける一つのヒットのために何かが起こる全力プレーその代償に羽に傷を負いそれでも信念を貫く男にオレンジの波が沸き立つ人々は男の帰りを待つ何度でも疑うこともせず不死鳥が緑の芝に舞い降りるその時を信じて振り上げる足を高く振り抜く美しい軌道で白い天井に描くアーチは虹色の想いをのせてスタンドに吸い込まれればオレンジの波が沸き立つダイヤモンドを歩く男の背中には輝く「24」がある

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神様「24」

全てを黙らせたたった一振りで観衆の心を仕留めた全てを黙らせた指揮官の叱咤をファンの嘆きをかつて潔く去るヒーローがいたいまは燃え尽きるヒーローが見たい打席に向かうはずだった友の想いと背中を追ってくる後輩の想いとを背負ってかつて多くの記録を塗り替えるはずだった天才はいまはギリギリを生き抜く「神様」となった全てを黙らせた美しいフォームで変わらぬアーチでその時、大歓声が起こったダイヤモンドを歩く男の背中には...

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男。「25」

浜で暴れた男男の居場所は常に四番順風満帆無敵の男やがてオレンジの袖に腕を通す重圧はのしかかる初めての屈辱五番、六番、七番、八番…男の居場所はどこにある?指揮官はファームを指差した好機で迎えた男の見せ場打ってやろうと構えたバットそれはゆっくり下ろされた湧き上がった歓声をベンチで座って聞いていた...

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カムバック。「26」

燦々と輝く太陽の下。チャンスを掴むため全力だったもうそこに指定席はない挑戦者の気持ちで手を伸ばしたもうすぐそこにあったそれはあまりにも呆気なく指の間からスルリと落ちたマウンドは遠退いた太陽は傾いていた「投手陣で勝ったと言われたい」皮肉にもその想いは叶いつつある皮肉にもそこに26はいないギラギラと輝く太陽の下。チャンスを掴むためもがいているもうそこに指定席はない誰よりも声を出してアイガーリーもうすぐそ...

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ありのままの「10」

曇り空。しとしとと雫は垂れる。光は見えない。なにかが変わるはずだった。覚悟を決めたはずだった。マスクを外し、ミットを変えて。ありのままの自分で戦うはずだった。揺らぐのは、想い。失うものは何もない。揺らぐのは、気持ち。失えるものは何もない。...

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